前日38分3秒。翌朝、殴り込みにいった。
正直に言う。
前日のNo.8は、ひどかった。
複線図を描いてる段階でもう頭がこんがらがって、どこに何をつなぐかわからなくなって、気づいたら38分3秒。制限時間40分オーバーするギリギリ。
「これ、本番なら即アウトかもしれない……」
悔しいというより、ちょっと呆然とした。
でも、その夜に決めた。忘れないうちに、すぐ殴り込みにいく。
複線図の段階で、すでに「見えていた」
翌朝、材料を並べて複線図を描き始めたとき、何かが違った。
前日の記憶が指先に残っていた。「あそこのリモコンリレー端子台、こうつないで、VVRはこっちで、三路スイッチはこの順番で……」と、手が動く前に脳内シミュレーションが走っていた。
「30分くらいかかるかな」という良い意味での脱力感があった。
プレッシャーゼロ。前日に一回やってるから、「どうせ完成はする」という妙な確信がある。あれが多分、ゾーン状態ってやつだったと思う。
バルク作業術:1本ずつ作るな
今回の練習で完全に確立したのが、一括バルク処理のルーティンだ。
以前は「1回の電線を測って→切って→剥いて→取り付ける」を1本ずつ繰り返していた。
でも今は違う。
- 複線図を見て、必要な長さをまとめて把握
- 全部まとめて測って切る
- 全部まとめてシースを剥ぐ
- 全部まとめて芯線を出す
- 全部まとめて器具に取り付ける
工具を持ち替えるたびに発生するスイッチングコストが、地味にタイムロスだった。
ストリッパーを持ったまま、全部の芯線を出し終える。ドライバーを持ったまま、全部のネジを締め終える。ただそれだけで、体感的に手の動きが2割くらい速くなった。
「50%残ればいい」の本質を、ようやく理解した
電工の試験でよく言われる「芯線は50%以上残ればいい」というルール。
知識として知ってはいたけど、頭のどこかで「でもなるべくキレイに測らないと……」というミリ単位の完璧主義があった。
今回、それを完全に捨てた。
多少ずれてもいい。長さが揃ってなくてもいい。50%残ってれば合格だ。
そう決めた瞬間に、手が止まらなくなった。「ちょっと待って確認して」が消えた。タイムが物理的に加速した。
端子台はノープレッシャー。でも、VVRに脳がバグった。
No.8の山場といえばリモコンリレー(端子台)。
受験生が身構えがちなパーツだけど、やってみれば意外と怖くない。注意点は2つ。
- ネジの締めすぎで被覆を噛まない
- 接続順を複線図で確認してから一気にいく
それだけで、特別な難しさはない。冷静にこなせた。
…問題は、そこじゃなかった。
VVRケーブル、お前だよ。
初めて触ったとき、正直、脳がバグった。
外装が丸い。いつものVVFと全然感触が違う。ストリッパーをどう当てればいいか一瞬わからなくて、「あれ?どうやって剥くんだっけ?」と3秒フリーズした。
結果的には普通に剥けた。でもあの3秒は、本番だったら焦りが連鎖していたと思う。
想定外のパーツが出た瞬間の3秒が、タイムロスの温床だ。 本番前に一回触っておくかどうか、それだけで全然違う。
結果:26分58秒
前日38分3秒 → 翌日26分58秒。
タイム差:約11分。
何が変わったか。技術じゃない。頭の使い方と、完璧主義を手放したこと。
次の課題:初期問題が、もう遠い記憶になっている
喜んでいる場合じゃない、というのが正直なところだ。
No.8まで来てしまったので、No.1〜3をやったのがだいぶ前になってしまった。アース線の接続、三路スイッチ、四路スイッチ……あの辺の特殊技能が、感覚として薄れている気がする。
まだまだ演習問題は残っているが、次のステップは復習ラウンドが待ち構えている。全問題を一周したら、苦手だったものから順に二周目に入る。
本番まで残り少ない。一発で受かりに行く。
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