1秒を削るな、迷いを削れ。第二種電気工事士・実技25分37秒を叩き出した「器具ファースト」と「保留メンタル」の極意

電工2種・資格取得

ついに、25分台に入った。

25分37秒。

タイマーを止めた瞬間、思わず「あ、入った」と声が出た。

No.8で26分台を出したとき、「次は25分台いけるかも」とは思っていた。でも正直、もう少しかかると思っていた。

今回のNo.9では、3つの気づきがあった。技術的なことじゃない。頭の使い方の話だ。


第1章:頭と手が喧嘩した。VVF2.0×2本の「脳内バグ」

今回のNo.9、材料にVVF2.0mmの2芯が2本入っていた。

複線図を見て、「中スリーブだな」と頭では分かっている。でも、いざ結線しようとしたとき、手が止まった。

「……え、4本って、小スリーブじゃなかったっけ?」

違う。2.0mmが2本で計4本分の太さがある。中スリーブで正しい。頭では分かってる。でも直感が「小じゃないの?」と警鐘を鳴らしてくる。

タイムアタック中にこれが来ると、じわじわと脳のエネルギーを削られる。「本当に中で合ってるか?」「確認すべきか?」「いや、でも……」と、ループし始める。

そこで今回やったのが、「まぁ、後で分かるでしょ」という保留だ。

判断を後回しにして、手を止めない。悩んでいる間も、別の箇所の作業を進める。で、少し経ってから改めて確認すると、たいてい「やっぱり中スリーブで正しかった」と気づく。

完璧主義を捨てて、スピードを殺さない。「保留メンタル」が、25分台への最後のカギだった。


第2章:EETとアース線は、最初に仕留める

No.9の鬼門のひとつが、EETコンセント(接地極付きコンセント)のアース線処理だ。

終盤に「あ、アース線つけ忘れた」となると、一気にパニックになる。やり直しで時間をロスするだけじゃなく、精神的なダメージが後の作業に響く。

だから今回は、最初に片付けた。

複線図を描いて全体像が見えた段階で、まずEETコンセントのアース線を最優先で処理する。「長さが少し余っても、長い分にはOK」と割り切って、さっさと次に進む。

この「苦手なもの・イレギュラーなものを最初に仕留める」という戦略、本当に効く。

終盤の見直し時間に余裕が生まれるし、何より「あの処理、ちゃんとやったっけ?」という不安が消える。不安ゼロで作業できると、手が自然に速くなる。


第3章:効率厨を、卒業した。

No.8でバルク作業術(全部まとめて処理する方法)を確立したとき、「これだ!」と思った。

でも今回、気づいてしまった。

なんでもかんでもバルクにしようとすると、逆に脳が疲れる。

「この電線もまとめて切るべきか?」「これは先に剥いておくべきか?」と、段取りを考えること自体にエネルギーを使い始めると、手が止まる。効率化のための非効率が生まれる。

本当の最適化は、「全部バルク」じゃない。「ちょうどいい脱力」だった。

まとめてやれそうなものはまとめる。でも、無理にまとめようとしない。そのくらいの感覚でいると、脳のメモリに余裕が生まれて、むしろ手が速く動く。

「引き算の効率化」とでも言おうか。がんばらないほうが、タイムが縮むというパラドックス。


第4章:手が、勝手に動くようになってきた

器具に結線してから寸法を出す。切る。剥ぐ。結合する。

この動線が、ようやく「お作法」じゃなくて「自分の体の動き」になってきた。

No.8で54分かかって絶望していたあの日から、何が変わったか。技術はそれほど変わっていない。「迷う時間」が消えた。それだけだ。

迷いがなければ、手は勝手に動く。手が動けば、タイムは縮む。

25分台は通過点だ。次は24分台を狙いにいく。


今回の記録

項目内容
候補問題No.9
タイム25分37秒
前回比No.8比 約1分21秒短縮
今回の課題VVF2.0スリーブ判断・EETアース線処理

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